トキコ HTSダンパー(2) (2004/6/10) <いろんなシチュエーションでのインプレ>
(2004/6/12 雨の中のインプレ追加)
1) 第一印象
2) いろんなシチュエーションでのインプレ
3) 減衰力調整
4) 車高について
<いろんなシチュエーションでのインプレ>
走行距離が100Kmを超えたので、慣らし完了ということで、いくつかのシチュエーションで試してみました。ただ、アライメント調整はまだなので、あくまでゆっくりスムーズな運転の中での評価です。まだ、減衰力はフルハードのままです。
@ 首都高速湾岸線の直線
A 首都高速狩場線下りの連続コーナー
B 自宅近くの某ゴルフ場周辺道路 (2004/6/12 雨の中のインプレ追加)
法廷速度+αくらいで走行しました。路面からの突き上げが減ったので運転がかなり楽になりました。びっくりしてしまうくらいです。
大きな段差でも、どすんと落ちることがなく、期待通りです。
ここで、HTSダンパーの実力の片鱗を見た気がします。
この日は比較的交通量が多く、レーンチェンジをしながらコーナーを抜けていく場面が多かったのですが、一度決めたラインを、ほとんど修正することなくトレースできていました。
以前は、路面の起伏を拾ってしまうことで、姿勢やラインを修正するために、細かなステアリング操作が必要でした。HTSダンパーでは、タイヤが路面をしなやかにトレースしている感覚が強くあり、そういった動きがとても少なくなりました。
高速コーナーでは、ドライバーの運動量がかなり減ったと感じました。
普段から、車をいじるとその効果を確認するために走るコースです。
比較的低速なコーナーがいくつか連続するステージです。
ヘアピン形状に回り込むようなコーナーはありません。
ここでも、路面をトレースする性能が大幅に向上していることが確認できました。以前であれば、ブレーキングで後輪をスライド気味にして抜けていけたコーナーでも、後輪がしっかりグリップすることで、逆に若干アンダー気味に走っていく感じがしました。
若干前上がりの姿勢になっていることや、リアスタビを最弱に設定していることが原因かもしれません。また、アライメント調整もまだしていませんので、その辺りも大きく影響しているかもしれません。
以前と同じような走り、つまりリアタイヤのグリップを切るような走りをするためには、進入速度を少し上げて、かつ、以前よりしっかりと、ブレーキングによる前荷重をする必要があると感じました。ブレーキングでフロントを押さえる時間を増やすような感覚です。
この辺りの感覚をしっかり身につければ、SLYやTC1000でも、相応のタイムアップができると感じました。
(2004/6/12)
かなりしっかりと雨が降る中、転がしてきました。
驚いたのは、上りの中・高速セクションで、以前より速度域が上がっていることでした。
大体、10Km/hくらいは速くなっていました。
以前は路面の凹凸で跳ねて、ラインが外側に膨らんでいっていたのが、凹凸で跳ねなくなったことでグリップが向上して、コーナリング速度が向上したんだと思います。
それにしても、ドライのときよりもペースが速いくらいで、かなり驚きです。サスペンションの動きが良くなることで、これほどまでにグリップが向上するというのは、頭では納得できるものの、感覚的にはかなり意外です。
あと、フロントにブレーキを残して、リアをブレークさせる走りもしてみたのですが、そのときでも、動きが唐突でないので、余裕を持って対応することができました。
なお、上述のアンダー傾向ですが、フロントの減衰力を一回転分ソフト側に設定することで、ずいぶん解消されたように思います。ドライバーの慣れの部分もあるかとは思いますが。